【Petrotest社 代理店業務】
★ REICHERT 摩擦・磨耗試験機
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本体に取り付けられた試験用ロールが、回転する摩擦車に、てこの原理で押付けられます。試験サンプルの中の摩擦車はその下部1/3を沈められ、試験ロールと摩擦車の接触面が程よく十分かかるような回転速度とします。軸を交差する方向に配置してある楕円状の磨耗表面が得られ、その楕円のサイズは試験運転の経過時間により大きくなります。磨耗表面積の拡張は、荷重を担う潤滑膜が形成されることになり、試験ロールと摩擦車の間の見かけ表面圧力が減少する結果となります。このことは、摩擦時に起こる"こすり"の音が、突然しなくなることで分かります。はっきり磨耗の傷がついた部分の大きさと、カウンターから読み取れる摩擦した部分の長さから流体の評価が可能となります。 |
1.概略
(1)荷重の強さに関連する潤滑油の性状検査:Method-1
(2)ギヤーオイルと切削油の劣化(Reichert値増加)の検査:Method-2
(3)切削油の開発改良や同様の問題解決のための最適添加剤の選択:Method-3
(4)潤滑油とベアリング材の最適組み合わせ
方法流体に限らず、粘性の高いもの、例えばグリースも試験できます。この場合
サンプルはスリップリングに
接触しているように、ガラス棒を用いて試験中作業
してください。特別なアプリケーション以外は下記の三つの標準手法で試験する
ことを推奨いたします。
Method-1 全性状検査
この方法は荷重を担う潤滑膜の形成までの時間と容量を騒音測定器
による評価で測定します。
Method-2 形成された膜の強さを検査
この方法は形成された膜の粘着性と活性化の強さの程度を測定します。
Method-3 Reichert法による希釈試験
3平方mm以下のたいへん小さな面積しか形成しないような、そしてノイズ
メータによる検知で「0」として示されるような非常に素早く耐荷重膜を形
成する高活性の物質の試験に採用されます。
2.技術データ
(1)サンプル量 : 約25mL
(2)摩擦速度 : 1.7m/sec すべり摩擦
(3)所要時間 : 摩擦長さ100mあたり約1分
(4)標準圧力 : 静止状態および標準荷重1.5kgにおいて1.47MPa
3.装置本体
(1)Item No. 15-0035 "摩擦・磨耗試験機REICHERT
M2"
・回転数を変えられます。
・電力消費量 : 750W 電源(230V, 50/60Hz,
750W)
(2)装置構成
・ベースプレート、モーター、ダブルレバー方式 1:20
試験ロールを摩擦車に
押付ける荷重は1500g
温度調節用ウオータージャケット付オイルカップ
・摩擦長さ、および速度をデジタル表示するコントロールユニット
これによりスピードを500〜1500/minの範囲に変えることが出来ます。
・取扱い説明書
4.スペアおよびオプション機器
型 番 |
仕 様 |
15-0010 |
オイルカップ、二層壁、ホース用ニップル付 |
15-0013 |
錘 1500g |
15-0026 |
スパナ 13mm |
17-0461 |
アレンレンチ 4mm |
15-0009 |
延長測定部付ゲージ |
15-0011 |
錘 500g |
15-0012 |
錘 1000g |
15-0017 |
試験ロール(100個入りパック) 真鍮製 |
15-0018 |
試験ロール(100個入りパック) 銅製 |
15-0020 |
試験ロール(100個入りパック) アルミ製 |
15-0021 |
試験ロール(50個入りパック) スチール製 |
15-0023 |
摩擦車(20個入りパック) スチール製 |
15-0024 |
拡大レンズ |
15-0027 |
マーク用鉛筆 |
15-0028 |
計測用顕微鏡 倍率:×10、精度:0.05〜0.1mm |
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